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宮下敏子バスケタリー展 - Knit & Knot vol.V - Toshiko Miyashita
2008/5/20(火)〜5/27(火)



バスケタリー - basketry、日本語では“編組品”、“編組技法”を意味します。
古代より人間は、身近な素材を用い様々なものを編んできました。食物を入れるかご、体を覆うための衣服、安眠をとるための屋根や壁、それは人類共通のもっとも自然な行為だったのでしょう。
バスケタリーはいくつもの時代を経て、20世紀後半にアメリカで自由に立体を造形できるテキスタイルアートとして見直され、その動きはヨーロッパや日本にも波及しています。

バスケタリーに出会った作家は、その素材となる植物の研究をし、それぞれの特性を生かした作品作りをしてきました。
蔓や樹皮の採集からはじまるこの仕事は、その調達も困難を極め、このカテゴリーの作家の中で“個展”を行う人は数少ないのです。しかし彼女は、自ら山に入り過酷な場所で収穫したり、独自のネットワークで全国から植物を集めたりなどし、様々な植物を使うよう努力しています。
青森で大好きな自然に囲まれて育った作家は、「親しんだ蔓や樹皮を使って、立体に形作っていくことは、自然への愛しさをいっそう感じ、とても楽しい」、と語っています。柔軟な姿勢、あらゆる方面への深い興味、丁寧な仕事、それらから生み出されるものは、従来の“かご”のイメージを見事に打ち破る楽しい作品となりました。

白いクレヨンで描いた文様のような美しい肌のウリハダカエデ、使い込み艶を増したレザーのような胡桃の樹皮、他には欅の樹皮、葛、つづらふじ、姫づるなどを用い、バッグ、灯り、掛け花、かごなどへ、さらには、都会でも入手しやすいドラセナやヒロロは、細く割いて、指紋がなくなってしまうほどそれを縒って、細い縄に仕上げ、それでバッグの持ち手を縫い付けたり、デザインの一部にしたり、と効果的にも使っています。

今回は、バッグ、掛け花、かご、帯留の他、無患子(むくろじ-羽子板の羽根の先の黒い玉として用いられるが、古来より患わ無いお守りとされている)と天然石やガラス、トンボ玉を組み合わせたアクセサリーなど、自然の知られざる魅力を教えてくれる、遊び心満載の作品をご紹介します。

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