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西川雅典 漆芸展 - 記憶と形の交差 - Masanori Nishikawa
2017/2/18(土)〜2/25(土) 12:30-19:00(会期中無休 最終日17:00)



石膏などにより原型を作り、その上に麻布を漆で貼り固め、幾重にも重ね、原型を取り除いて堅牢な素地を作る“乾漆”(かんしつ)の技法。自由な形を作ることが可能で、古くは、奈良時代の仏像や戦国時代の甲冑にも使われている伝統的な漆の技法の1つです。奈良、興福寺の阿修羅像はよく知られています。

作家は、この乾漆の技法を得意とし、いくつかの曲面で構成されたフォルムを作っています。和紙を用い、金属粉や色漆を使った表面は、複雑なマチエールが際立ち、記憶の奥をくすぐるような色彩を生み出しています。漆を重ねることで、漆ではないような斬新な、しかしやわらかなテクスチャーが誕生しました。

今回は、ゆるやかな曲面による、面と面との連なり、または表情を対比させて構成するなどした、花器、小筥(こばこ)、片口、ぐい呑などをご紹介いたします。

“塗りの技術的追求と前衛的造形”という難しい関係も、彼独自の微妙なバランスで見事に両立させており、国内外の美術コレクターや評論家には高い評価を得ていますが、まだまだ、広くその作品を知っていただくことが少なく、大変残念です。これからより多くの人に、その作品と漆の可能性への果敢な挑戦をご覧いただくことを切に願います。


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