山、海、街。車、バス、電車。
さらに一歩踏み出せば空、砂漠、宇宙と
旅の世界は広がります。
また子供の頃は庭先に出るだけでも
大冒険の旅だったり。
旅に出発する前にガイドブックを開いている時が
いちばん楽しかったり。
現代では、本やパソコン、スマートフォンを開けば
時を越えた空想の世界にも行けます。
旅にちなんだアイテムなど、
楽しい旅が想像できる作品を
展示したいと思います。
(剱持耕平)
掌サイズの小さな世界に、細かなディテールや動く
仕掛けと、からくり細工のようなさまざまな楽しい
驚きのあるオブジェ、可動式のアイテムも金属など
他の素材は一切使わず、すべて陶で制作、という驚
くべき技法です。
厚さ1~5mmの板状にした土を組み立て、約6cm
立方に収まる形を基本としています。空想的なアク
セントをプラスしたり、日常のさりげない風景をオ
ブジェとして象ったりと、 “小さな作品が大きな物
語へと誘(いざな)う”作品を制作しています。
今回は、「旅」もしくは、「旅の思い出」をテーマに、
車窓、バス停、テント、キャンプなど旅人の拠点と
なる場所をイメージした作品、子供の落書きから飛
び出したような動物や恐竜のオブジェ、動物や子供
目線の「小さな交差点」シリーズの旅バージョンな
どを制作いたします。
新しい土の色にも挑戦しています。
作品制作に時間が掛かり、個展は年に1度だけ、
この機会に是非ご高覧ください。